エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (12/14)
2012/7/4 から 2012/7/30 まで前半を紹介したインタビューの後半。スティーヴ・ルカサーの公式サイト「stevelukather.net」にある記事で、元は「Guitar - for the Practicing Musician」誌の1993年9月に掲載とのこと。エディ・ヴァン・ヘイレン (エディ) が仲良しのスティーヴ・ルカサー (ルーク) にインタビューするって体裁になってはいるが、中身はほぼダベリに近い (笑)。
→ Edward Van Halen - EVH interviews Luke
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ルーク:プロのヴォーカル・コーチからテクニックが学べるよ。俺はこれまで60回のステージで、声が出なくなったことはない。我ながらビックリしてる。衣装の準備をしながら、20分くらいテープに合わせて歌って、ウォームアップするんだ。それから、ギターを20分くらい。ビール飲んでクソしてストレッチやって、それで出来上がりだ。ギターだって、しばらく弾いてないのに、いきなりガンガン弾こうとすると、ガチガチに筋肉がこるだろ。
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エディ:そうそう。
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ルーク:それが、ツアーの終わり頃には、いきなり弾いても何も問題なくなる。
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エディ:そうだな。
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ルーク:バターみたいに柔らかくなってる。バターじゃないけど。
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エディ:だから、バンドの前面に立つのを、なんで、そんなに、ためらってたんだよ。誰の考えだったんだ?
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ルーク:バンドの他のメンバーたちだ。解散しそうになったんだけど、「お前がやれるじゃないか。知ってんだぜ。ステージで半分くらい歌ってたじゃないか」って言うんだ。ステージで本当にやってみるまでは、本人の実力は判らないよな。それで、俺自身もちょっとだけ自信が持てるようになってきた。だけど、歌うからには、うまく歌えないといけない。アホっぽいポップをやるつもりはない。歌うからには、長くて、色んなセクションのある歌をやりたい。CDの出現で、その心配はなくなった。以前のLPの時代は、アルバムに入れられる時間が限られてて、曲を捨てなきゃいけないこともあったけど。
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エディ:じゃないと、ベストヒット集みたいな音楽になっちまう。
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ルーク:そうなんだ。ひどい代物だよ。俺はLPが無くなってよかったと思ってる。
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エディ:問題は、アルバムにもっと沢山の曲を入れないといけなくなったことだな。
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ルーク:問題は、レコード会社はある曲数までしか金を払わないってことだ。アルバムに15曲入れても、10曲分しか払おうとしない。なので、倍だけ働いても、収入は減る。だが、金の問題じゃない。音楽をやることが全てなんだ。
上の斜字体の部分、「road chops」がどうのとか「バター」がどうのとか理解不能だったんで、省略したまましばらく放置してたんだけれども、guitarnewbee さんからアドバイスを頂いて、よーく読み直して考え直してみた。きっかけを作って下さった guitarnewbee さんに感謝。ルカサーってけっこう面白い性格のようで、言葉遣いも独特だ。
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