ジェフ・バーリン、自らのキャリアを語る (2/6)
「For Bass Players Only」サイトから、2010年6月の記事。今回は十代の時、音楽で生きていこうと思った頃の話。
→ For Bass Players Only - Jeff Berlin interview
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(バイオリンをやってたならアップライトベースのほうが自然だったのでは?、と聞かれて) ちゃんと音を出すだけで何年もかかるような楽器をずっとやってきてて、古めかしい練習のやりかたや規律に疲れ果ててたんだ。燃え尽きてしまってたんだよ。アップライトベースで同じことをやりたくはなかった。すぐに音を出したかったんだ。ベースギターは弦に触るだけですぐに音が返ってくる。アップライトベースじゃ、そうはいかない。遊びでいじっただけだ。
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10代の頃は近所の仲間で、ありがちなロックバンドをやってた。ベースギターを弾くこと、他のメンバーが自分に合わせて弾くのを聴くこと、自分も他のメンバーに合わせて弾くことに、どんどんハマっていった。自分には、人間として生きていくためには、これが必要なんだ、って強く思うようになっていった。これを極めないといけない、それが自分の人生なんだってね。世の中の多くの人は、何をやったらいいか判らないまま、過ごしてる。15歳の時に自分のやりたいことがはっきり判ったってのは、感謝しないといけない。
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ベーシストになること、それ以外に興味を持ったことはない。高校生の頃、仲間たちは、どこそこの大学に行って法律をやりたいとか医学をやりたいとか会計学をやりたいとか、色んな可能性を語ってた。私には何の意味もなくて、勉強したかったわけでもないし、大学に進むなんて考えてもいなかった。高校を出た後、バークリー音楽大学に入って、そこでのレッスン、そこで会った仲間たちのおかげで、すっかり変わった。ゲイリー・バートン、パット・メセニー、マイク・スターン、ビル・フリゼール、ジョン・スコフィールド、ヴィニー・カリウタ、スティーヴ・スミス、ラリー・コリエル、みんな同級生だ。
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