ジェフ・バーリン、自らのキャリアを語る (4/6)
「For Bass Players Only」サイトから、2010年6月の記事。今回はエディ・ヴァン・ヘイレンとの関係の話。
→ For Bass Players Only - Jeff Berlin interview
- 1970年代終わりだったか80年代初めだったか、ビル・ブルフォードのコンサートの時にエディ・ヴァン・ヘイレンが自己紹介してきたんだ。とても礼儀正しくて感じの良い青年だった。だけど、私は誰だか知らなかったんで、考えなしに聞いてしまった。「音楽をやってるの? 楽器は何?」。彼はまるで平手打ちでもされたかみたいな顔をしたよ。後になって彼に聞いたら、自分のことをビルが「ミスター・プラチナ」とか「ミスター・ロックスター」って、からかって紹介したんで、それを受けて私が彼をバカにしたと思ったんだそうだ。そんなことするはずないじゃないか。彼が何者か判ったんで、心から謝って、そして、親友になることができた。つるんだり、一緒にジャムったり、ちょっとした曲を共作したりもしたな。そうしたら、バンドに入らないかって言ってきた。だけど、デイヴ・リー・ロスが私を気に入るとは思えなかった。しっかり「ロックしてる」って思ってもらってないし、彼にはビリー・シーンのほうが向いてる。彼らと私とはものの見方が違うんで、自分の方向性を曲げてまで「傭兵」としてただ金を稼ぐのは、バンドにとってもよくないだろうってことで、その話は断った。
ジェフ・バーリンがヴァン・ヘイレンに加入を誘われたって話は、ちらっと噂に聞いたことはあったけど、本当だったのか。デイヴ・リー・ロスにはビリー・シーンが向いてるって、その後のデイヴ・リー・ロス・バンドのことを考えると、鋭いな。けど、エディに向かって「Are you a musician? What do you play?」って (笑)。
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