ジェフ・バーリン、自らのキャリアを語る (5/6)
「For Bass Players Only」サイトから、2010年6月の記事。今回は2010年に出したスタンダード曲集のCD「High Standards」の話。
→ For Bass Players Only - Jeff Berlin interview
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いつだってずっとスタンダードを弾いてきてるよ。スタンダードを聴いて育ったし、バークリー音楽大学に1972年に入った時、最初にやったスタンダードは「On a Clear Day, You Can See Forever」で、たしかゲイリー・バートン (ジャズのヴィブラフォン奏者。当時すでに教える側) と一緒だった。
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ここ何年か、キース・ジャレット (ジャズのピアニスト) を集中的に聴いてきてる。今の私にとって、最も重要なミュージシャンだよ。彼のソロを採譜して、いつもよく聴いてるんだ。毎晩それを聴きながら、ベッドに入ってる。新しいCDを出したくなって、キースみたいにスタンダード曲集にするのはどうかなって考えたんだ。彼みたいな天才に近づけるはずはないけど、少なくともエレクトリック・ベースの奏者で、そんな素晴らしいスタンダード曲集を作ったのはいない。エレクトリック・ベースはジャズでもうまく使える楽器だって示せれば、新しい可能性を切り拓けるんじゃないかなって思ったわけだ。それで、昔からの仲間、ダニー・ゴットリーブ、リチャード・ドレクスラーと一緒に録音した。あのCDの中のベース・ソロは、これまでで最高の出来だって言っていい。その場のライブな感じを出したかったんで、リハーサルもほとんどやらなかったし、そもそも事前の打合せすらちょっとしかしなかった。ラヴェルの曲の他はね。あの曲だけは、譜面を持ち込んだ。
前回と今回の間の部分では、音楽教育のありかたや音楽学校のことを熱く語ってるんだけど、大胆に省略。
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