ケヴィン・エアーズ、「Joy of a Toy」を語る (自ら代表作を語る (3/9))
これも「Uncut」誌。2008年10月の記事がウェブに掲載されたもので、ケヴィン・エアーズがザ・ソフト・マシーン、ソロ、ブライアン・イーノたちとの共作とか、代表的な8枚のアルバムについて語っている。エアーズはこの後、2013年2月に亡くなった。
→ Uncut | Kevin Ayers - Album by Album
ケヴィン・エアーズ「Joy of a Toy」(1969)
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ザ・ソフト・マシーンに入った時、俺には何の計画もなかった。ただ仲間に加わっただけだ。抜けた時も、ケンカ別れとかじゃ全くなかった。ただ道が分かれただけだ。ザ・ソフト・マシーンは、何年かの間、家族みたいなもんだった。悪い感情は何もない。俺が抜けて、彼らは嬉しかったんじゃないかな。彼らがやりたがってたことを、俺はやりたくなかったからね。俺はただのソングライターだ。ジャズ・ミュージシャンじゃない。彼らの方向性には何の興味も持てなかったんだ。
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抜けた後も、仲は良かったよ (このソロ・アルバムにはラトリッジとワイアットも参加している)。このアルバムの曲は、ザ・ソフト・マシーンのために書いたものだ。だけど、タイトルそのままなんだ。自分の好きにできるのは、本当に楽しい。誰にも口を挟まれたり、邪魔されたりせずに、やりたいようにやるのはね。これが自分の道だったんだ。うまく行ったり行かなかったりすることはあるが、自分のアイデアを持ってるし、これで生きてくことにしたんだ。いや、ほとんど冗談だよ。自分のこととか、何で食ってくかとか、そんな本気で考えたことはない。
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俺の曲を見てくれれば、すぐに判るけど、明るい面と暗い面があるだろ。色んな方向に掘り下げたのもあれば、ただただアホな曲もある。当時のハーヴェスト・レーベルは、巨大なEMIとは別になってて、ユニークだった。大した奴らで、彼らが熱心に励ましてくれたんだ。一方で、スーツを着たEMIの連中には、「これは出すべきですよ」って説明してくれてたんだよ。
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