ルー・リード、ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどを語る (5/9)
古い人ついでに、追悼の意も込めて、2013年10月に亡くなったルー・リードを行ってみようか。「Guitar World」誌誌サイトの2013年11月の記事より。元は1998年の雑誌記事をウェブに転載したもの。ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのこととか、色々と語っている。リッチー・ブラックモアとは違う意味で、とにかくインタビュアーをビビらせる人なんで、かなり貴重かも。
→ Guitar World | Lou Reed Talks about the Velvet Underground, Songwriting and Gear
当時の写真を見ると、アンプはフェンダー・デラックスですか。
- 今でも持ってるよ。偉大なアンプだ。だが、2〜3年前にスピーカーを痛めちまってな。もう作ってないって言われちまった。
ライブ・アルバム「Perfect Night」には、アルバム「Transformer」の一番いやらしい歌「Vicious」と一番甘い歌「Perfect Day」が入ってますね。
- 「Vicious」がいやらしい歌だって? ありゃ、おかしな歌なんだ。「Vicious, you hit me with a flower」って、すごくおかしいじゃないか。アンディ・ウォーホールの言葉だよ。俺に「Vicious (悪徳の) って歌を作ってみたらどうだ」って言うんで、「面白いな。なんで自分で思いつかなかったんだろ」って答えた。いかにもアンディだ。そしたら、「Vicious, you hit me with a flower」って言ったんだ。すごく甘い言葉だ。それに、どれだけ悪徳なんだ。それで歌詞を付け加えて、もう少し悪徳っぽくした。あるTV司会者がいて、ゲイが大嫌いで、ゲスト (たぶんゲイ) にこんなことを言ったんだそうだ。「カミソリの刃でも飲めよ」。それを何かで読んで、「うわ、すごい歌詞になるな」って思った。それで頂戴したわけだ。
「Perfect Day」は甘い歌だって言いましたけど、同時にダークな面もありますよね。「You made me forget myself. I thought I was someone else. Someone good.」って。
- 俺は人と大して違わないよ。誰だってそんな経験があるだろ。自分を王様みないな気分、理想の自分みたいな気分にさせてくれる人と一緒にいた経験が。(肩をすくめて) いや、勘弁してくれよ。だが、あの歌は好きだ。好きな歌は幾つかある。「New Age」と「Candy Says」をグラント・リー・バッファローがすごく上手くカバーしてくれて、とんでもなく嬉しかった。
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