トニー・アイオミ、エドワード・ヴァン・ヘイレンと語る (12/12)
「Guitar World」誌サイトの2013年9月の記事より。元は同誌の2010年、発刊30周年記念の特別企画だそうな。面白い取り合わせだが、予定調和みたいなところも。
二人とも、大口を叩くビッグマウスのボーカリストとやってきてますよね。
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トニー:そうだよ。俺たちはダメ仲間なんだ。
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エディ:ここにこうやってトニーといられて、それだけで本当に幸せなんだ。腰の手術を受けたり、ガンを克服したり、手の手術を受けたり、それに、アルコールを断った。時々感じてたんだよ、「俺はもうダメだな」って。何か (断酒の) プログラムを受けたのかって聞かれるけど、AA (断酒に向けた米国の団体) も役に立たなかったし、リハビリもダメだったし、何も効かなかった。
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不思議なんだよ。やめたいって思わなきゃ、やめられない。何が起きたのか、うまく言えないけど、いつの間にか、やめられた。飲まなくてもいいようになったんだ。欲しくなくなった。頭ん中からも消えた。まるで、神が俺に巨大なボトルを渡して、それを飲み干したんで、終わった、そんな感じだ。俺はやり遂げたんだ。まだ生きててギターが弾ける、それだけで本当に幸せだ。俺たち二人とも、地獄に連れてかれなくてよかった。
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トニー:俺たち、色んなことをやり遂げてきたよな。
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エディ:間違ったことも山ほどやってきたけどね。
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トニー:そっから学んだってことだ。
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エディ:俺たち、色々とカッコよさそうなことを持ち込んだけど、まだ全然やり切れてない。みんなが思ってるようなダメ仲間じゃないっては信じてるけど。
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トニー:俺たちは自分自身であろうとしてるだけだ。だから、こんなに長く仲間でいられるんだよ。
いや、途中じゃ、ファン向けの雑誌やウェブで、そこまで言い放ちまくっていいんか、みたいなところもあったけど、すごく面白かった。トニー・アイオミ、本当に大人だね。
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