デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (2/7)
デイヴ・グロールのブログ「Grohl's Poor Brain」(笑) にアーカイブされている記事より。雑誌「Ray Gun」の企画で、グロールがペイジとプラントの二人にインタビューしたもの。いつの記事か書いてないが、ペイジ&プラントの2枚めのアルバム「Walking into Clarksdale」 (1998) の直後なのは間違いない。
→ Grohl's Poor Brain | Page + Plant + Grohl - Ray Gun
デイヴ:ローリング・ストーンズのモービル・スタジオを使ったんですよね。
- ジミー:そうだ。
デイヴ:売りに出てましたよ。
- ロバート:本当か?
デイヴ:75,000ポンドくらいでした (当時のレートは判らないが、今のレートでは約1130万円)。
- ロバート:お買い得だな。
デイヴ:ほとんど買いそうになっちゃいました。家の裏にスタジオが置いてあるなんて、理想的じゃないですか。
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ジミー:「Houses of the Holy」でも使わなかったか? ミック・ジャガーの家 (というか城) で。奴はいなかったけど。ってか、そもそも、いたことないんじゃないか?(笑)
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ロバート:音はいいよな。「D'yer Mak'er」なんか、素晴らしい。
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ジミー:「The Rover」もだ。
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ロバート:忘れてた。あれは大した曲だ。あんなのがやれたんだな。
デイヴ:ところで、ブルースについて教えて下さい。若かった頃は...
- ジミー:(ブルースなんて) とっくに終わってただろ。
デイヴ:...パンクにはまっててですね。ワシントンDCでローカルなハードコア・バンドに入って、イギリスのパンクをやってたんです。自分にとっては、パンクって逃避で、反抗で、一種の夢だったな、と。金曜の夜8時になると、出てって、ステージの前で喧嘩して、そして家に帰ってくる。なので、ブルースはどうだったんだろう、ってのが気になるんです。圧倒的な影響を受けてますよね。反抗だったんですか? 逃避だったんですか? ブルースの何が気に入ったんですか?
- ロバート:そうだな。政治的な意味はなかったな。きみが若かった頃は、政治的な主張が主だっただろ。それまでの音楽を (パンクで) 否定するのが、すごく大きなうねりだった。誰もが金持ちになりすぎたせいかも知れない。俺たちが音楽を始めた頃は、全く違ってて、否も応もなかった。エルヴィス (プレスリー) ただ一人しかいなかったんだから。
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