デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (4/7)
デイヴ・グロールのブログ「Grohl's Poor Brain」(笑) にアーカイブされている記事より。雑誌「Ray Gun」の企画で、グロールがペイジとプラントの二人にインタビューしたもの。いつの記事か書いてないが、ペイジ&プラントの2枚めのアルバム「Walking into Clarksdale」 (1998) の直後なのは間違いない。
→ Grohl's Poor Brain | Page + Plant + Grohl - Ray Gun
デイヴ:自分はパンクとツェッペリンでドラムスを勉強したんですが...
- ロバート:そんなこと、誰にも言わなかっただろうね。
デイヴ:いえ、ボーナムの「三つの輪」のシンボルを、身体のそこら中にタトゥー入れてますよ。ところで、今よく聴いているのは、どんな音楽ですか。何か新しいブルースを聴いてますか。
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ジミー:何も。
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ロバート:もう終わってしまってるからな。俺たちが聴いてたのとは、何の関係もない。
デイヴ:自分たち (フー・ファイターズ) がアルバムでデビューした時、どのインタビューでもエレクトロニカのことを聞かれたんですよ。「ロックはどうなると思いますか」とか、「ザ・プロディジーが流行ってますけど」とか。ああいうダンス・ミュージックをどう思いますか。
- ロバート:大した曲もある。ザ・プロディジーは光ってるね。彼らは一頃の音楽のことを、政治や経済にこだわってたって言って否定したいんじゃないと思う。ただ華々しく現れてきただけなんだ。
デイヴ:ロックに新しい命を吹き込んだ?
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ジミー:間違いない。色んな要素を一つに混ぜ合わせて、圧倒的な勢いをもたらしてる。
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ロバート:ザ・ダムドが「Fan Club」や「New Rose」で、全く新しい流れを作り出したんだ。今回のアルバムはギター・サウンドで、プロディジーっ気がない。俺は仕事にあぶれるだろうな。また「If I Were a Carpenter」(ティム・ハーディンの1960年代の曲) でも歌うことにするか (笑)。
デイヴ:ファンクはどうですか。
- ロバート:Pファンク、最高だね。
デイヴ:「Trampled Underfoot」とか、ファンクの影響がありますよね。
- ロバート:教えようか。ボンゾはバーナード・パーディ (ファンク界のドラマー) が大好きだったんだ。
デイヴ:すごい海賊盤があってですね。リハーサル音源だと思うんですけど、インストゥルメンタルで、ほんと、すごいんですよ。
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ロバート:それを次のアルバムに使わせてもらおうか (笑)。
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ジミー:「Trampled Underfoot」の頃の海賊盤だな。「Tangible Vandalism」って呼んでたんじゃないかな。
デイヴ:それです、それです。
- ジミー:リハーサルをカセットテープに録ってあったんだ。
デイヴ:カセットですか。
- ジミー:そうだ。それが盗まれちまった。
デイヴ:私のを差し上げましょうか。
- ロバート:いや、持ってるよ。
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