デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (5/7)
デイヴ・グロールのブログ「Grohl's Poor Brain」(笑) にアーカイブされている記事より。雑誌「Ray Gun」の企画で、グロールがペイジとプラントの二人にインタビューしたもの。いつの記事か書いてないが、ペイジ&プラントの2枚めのアルバム「Walking into Clarksdale」 (1998) の直後なのは間違いない。
→ Grohl's Poor Brain | Page + Plant + Grohl - Ray Gun
デイヴ:ジミー、ツェッペリンの前には沢山のセッションをこなしてましたが、そこで録音技術を身につけたんですか。
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ジミー:ちょっとばかりな。ギターを練習しながら、色んな音楽を聴いてた。サン・レコードのサム・フィリップス (アメリカの1950年代のプロデューサーでサンの創設者) とか。リッキー・ネルソンのアルバムで聴けるジェイムズ・バートンのソロなんか、前半はリバーブなしで、後半はリバーブがかけてあるんだ。そういうのに、すごく意識を集中してた。
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ジミー:1960年代には、日に3つくらい、全く別々のセッションを掛け持ちしてた。日曜以外、毎日だ。ジョー・ミーク (イギリスのプロデューサー) と仕事できたのが、誇りだったし、楽しみだったな。とにかくリミッターなんだ。それも、彼の家で録音するんだよ。風呂場でアコースティックなサウンドを録って、それにリミッターをかけたりしてた。アバンギャルドって言っていいな。判るか?
デイヴ:あなた方はロックの基準を作ってくれて、ドラマーは誰もがあの「Zeppelin IV」のサウンドを目指してるんですよ。
- ロバート:場所を教えようか。
デイヴ:ぜひお願いします。
- ロバート:ヘッドリィ・グランジだ。以前に、通りかかったことがあったんだ。
デイヴ:小屋か何かですか?
- ジミー:いや、ビクトリア時代の貧民救済施設だよ。
デイヴ:そこで (ストーンズの) モービル・ユニットを使ったんですか。
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ジミー:そうだ。そして、彼らのマリファナを残らず吸っちまった。それを彼らはずっと根に持ってる。
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ロバート:芝生で踊り回ったしな。
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ジミー:ところで、これって何のインタビューなんだ?
デイヴ:「Ray Gun」って雑誌のです。
- ロバート:ニューヨークのオルタナティブ系のラジオ番組に、ザ・レモンヘッズとライナー・プタチェクと一緒に出たことがあるんだが、衝撃的だった。「これはカレッジ・ラジオ (原文はcol!ege radio) で、誰が出ててもリスナーは気にしません」。普通、逆だろ。このインタビューで、読者が楽しんでくれるといいけど。
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