デイヴィッド・ギルモア、ピンク・フロイドなどを語る (4)

07 December 2025  |  Tags: David Gilmour, Pink Floyd, Roy Harper

あんまり取り上げてこなかったフロイド界隈だけど、ファンサイトの Pink Floyd & Co. にあったギルモアの長いインタビューを拾ってきてみた。1988年って古い記事なので、とっくにどっかで既出ではって思ったけど、少なくともネット上では紹介されてなさそう。加入の経緯から解散の顛末やライブエイドの件とかまで、色々と語っている。

→ Pink Floyd & Co. | David Gilmour - Australian Radio Interview, 1988


「Wish You Were Here」でどうしてもお聞きしたいことがあるんですが、「Have a Cigar」をなぜロイ・ハーパーが歌ったんでしょうか。

  • 説明しようか。EMI レコードのアビー・ロード・スタジオには、我々が使ってた他に2つルームがあって、ザ・ビートルズやザ・ホリーズやザ・プリティ・シングスやロイ・ハーパーや色んな面々が使ってた。食堂で出会って喋ったりするから、すぐ知り合いになる。で、ロイはいつもはしゃぎ回っては、「俺もまぜてくれよ」「俺も何か歌いたいな」「俺が歌詞を書いてやろうか」、そんなだった。

  • 我々はいつも「あっち行けよ」とか「そりゃないな」って返してた。ちゃんとは憶えてないんだけど、あの曲をやってた時にルームに彼がいきなり入ってきて、「それ、俺が歌ってやるよ」。それで、「しょうがないな。これが歌詞だ」。何か考えがあったわけじゃない。「この曲はロイ・ハーパーに歌ってもらわないといけない」とかじゃない。たまたまそうなっただけなんだ。そして、「なかなかいいじゃないか」ってことになった。ロジャーはとっても嫌がってたけどね。


通説じゃピンク・フロイドからロイ・ハーパーに頼んだことになってるようだけど、少なくともギルモアの記憶では、どうも逆のようだ。

話は大きく外れるけど、スティーヴ・クロッパーが亡くなった。歳とともにあれだけ容貌が変化した人も珍しい。「Green Onions」とか、リアルタイムじゃ聴けてないけど、懐かしいな。ジェフ・ベックのオレンジ・アルバムも聴くとしようか。R.I.P.

→ YouTube | Booker T. and the MG's - Green Onions (1962)
→ YouTube | Jeff Beck Group (so-called "Orange Album", produced by Steve Cropper, 1972)

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