トニー・レヴィン、「Levin Torn White」を語る (2/6)
「Innerviews」サイトの2012年1月の記事より。アルバム「Levin Torn White」について、その非常に特異な制作方法を語っている。
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並大抵の仕事ではなかったよ。アランのトラックには和声の情報は全くないし、リズムも緻密で込み入ってる。それにぴったり合って、かつ面白いものを探してベースで乗せていくのは、面白い挑戦だった。後からさらに何かを探し出して、それらを再構成していくなんて、他にないしね。このアルバムは3人が本当に頑張った現れだと思う。
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最初は、シアトルにあるアランのホームスタジオでの録音だ。ベースはほとんどニュージーランドにあるスコットのスタジオで、後から少しだけニューヨーク州のキングストンにある自分のスタジオで重ねた。最後は、ニューヨーク州のウッドストックにあるデイヴィッドのスタジオだ。
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アルバム制作中には、アランとは全く何も話してない。彼の録音中は、私は行けなかったんだ。ドラムスだけでアルバム全体を作るなんて、誰もがやりたがる仕事じゃない。こんなクリエイティブで普通じゃないことができたのは、ほとんど彼のおかげだ。そしてスコットが、アランの録音に手を入れて再構成した。アランの元々の録音がどんなだったのか、私は全く聴いてない。再構成されたトラックの上に、自分の演奏を重ねていったんだ。全員にとって、和声的にもリズム的にも、突拍子もない音楽の冒険だった。
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