トニー・レヴィン、「Levin Torn White」を語る (3/6)
「Innerviews」サイトの2012年1月の記事より。アルバム「Levin Torn White」について、その非常に特異な制作方法を語っている。
- 最初にスコット・ショアーと私で、プロジェクトについてとことん話し合った。そして、まずスコットとアランで始めて、次に私がやるのがベストだろうってことになった。スコットと私は一緒に、スティック・マンのアルバムも含めて、すでに数多く仕事してきている。スコットは何の指針もなしに好きにさせてくれて、私もそれに応えるのが好きだ。トラックごとに適当な楽器を選んで、何か演奏する。すると彼が、いいね、もう少しやる?、って言う。で、私はさらに違う楽器でやってみる。そんな感じで、トラックごとに10から20のベース・パートを録音した。ベース・パートってのは、スティックとか、その高音部とか、ストリング・ベースとか、ファズの効いたチェロとか、つまり、キーの違う低音楽器あれこれだ。それらのベース・パートをうまく組み合わせるのは、スコットに任せた。キーもタイムもそれぞれ違ったりするパートをね。彼はその作業を、極めて細心に慎重に進めていった。彼の音楽的なセンスが、このプロジェクトの鍵だったんだ。
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