エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (4/14)
スティーヴ・ルカサーの公式サイトにある記事で、元は「Guitar - for the Practicing Musician」誌の1993年9月に掲載とのこと。エディ・ヴァン・ヘイレン (エディ) とスティーヴ・ルカサー (ルーク) は大の仲良しだそうで、同じ高校の先輩・後輩の間柄らしい。いちおうエディがルークにインタビューするって体裁にはなっているが、中身はほぼダベリに近い (笑)。たまにはこういう記事もいいかも。
→ Edward Van Halen - EVH interviews Luke
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エディ:セッション・プレーヤーってすごいと思うんだけど、もうやらないのか。
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ルーク:ずいぶん長くやってきたけど、もうやらないよ。「スタジオ野郎」とか言われるのは、いい加減うんざりなんだ。自慢の仕事もあるし、恥ずかしい仕事もある。たまには、あかを落とさないとな。もうやりたくないってことなんだ。俺は好きな音楽を尊敬できる人たちとやりたいんだよ。俺がやってきたようなことをやりたいっていう若い連中は沢山いる。彼らがやればいい。
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エディ:わかった、わかった。勉強したってことだな。
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ルーク:まぁ、「スタジオ野郎」をやってなかったらとても共演なんかできなかったような世界中の最高の人たちとも、おかげで一緒に仕事する機会があったのは確かだけど。
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エディ:それは、お前が完璧なミュージシャンだからだろ。何でもこなす。ジャズでも何でも、どんなバンドにいてもやっていける。俺はヴァン・ヘイレンでやってきただけだ。
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ルーク:俺は今はやっていけてるけどな (笑)。お前と俺の違いは、お前は自分のバンドで満ち足りてる。よそで別のことをやりたいなんて思わないだろ。
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エディ:それって、例えばもしも俺がソロアルバムを作るとしたら、やっぱりサミーとマイクとアレックスに手伝ってもらう、ってことだろな。
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ルーク:つまり、お前はいつも自分のソロアルバムを作ってるってことなんだよ。人はそれぞれ、違う願望を持ってるんだ。
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エディ:ツアーに出るだろ。それは仕事だからか? 女を抱くためか? それとも、女を抱くために仕事してんのか?
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ルーク:え、女を抱くために仕事してんだよ (笑)。俺は独身だから、何の問題もない。けど、ツアーで金が稼げるようになるには、ずいぶんかかったよな。たいていの人は勘違いしてるけど、最初からツアーで大金持ちなんてありえない。前座をやってた頃のこととか、憶えてるか? 毎週毎週、金が消えてくんだ。
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エディ:そうなんだよ! 13ヶ月も世界中でツアーし続けて、イギリスで26日間に25公演もやって、それでもまだワーナーブラザースに借金があったって、どういうことだよ。ろくでもない契約だったんだ。
そういえば、ルカサーの新アルバムが来年1月に出るらしい。
→ The Guitar Channel: Steve Lukather 2013 European Tour Dates
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