エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (6/14)
スティーヴ・ルカサーの公式サイトにある記事で、元は「Guitar - for the Practicing Musician」誌の1993年9月に掲載とのこと。エディ・ヴァン・ヘイレン (エディ) とスティーヴ・ルカサー (ルーク) は大の仲良しだそうで、同じ高校の先輩・後輩の間柄らしい。いちおうエディがルークにインタビューするって体裁にはなっているが、中身はほぼダベリに近い (笑)。たまにはこういう記事もいいかも。
→ Edward Van Halen - EVH interviews Luke
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エディ:インストゥルメンタルってことじゃ、どうやって曲のタイトルを付ける?
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ルーク:だいたい俺は、遊びバンドのロス・ロボトミーズ (Los Lobotomys) でメンバーを笑わせるために、色々やってるだけだ。俺は妙な奴なんだよ。判ってるだろ。
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エディ:フューノット (Phuxnot) だっけ、そんなバンドもやったよな。
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ルーク:俺、お前、マイク・ランドー、ウィル・リー、デイヴィッド・ガーフィールド、カルロス・ヴェガだったよな。一回限りでさ、ヘンドリックスやクリームやロボトミーズの曲をやったんだ。
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エディ:すごかったよ。
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ルーク:ほんのお遊びだ。
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エディ:キャンディーマンってか、サミー・デイヴィス・ジュニアにのぼせ上がってたのは、どうなったんだよ。それとか、オークションで手に入れたメダルってのは。
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ルーク:あれは実際には、(トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの) スタン・リンチからもらったんだ。幸運のお守りとしてな。サミーはもう長年ずっと俺の人生の要だった。世界で一番かっこいい。ちゃかしてるわけじゃないよ。彼のことは調べ尽くした。出てる映画は全部観てる。ラスベガスを体現してるんだ。彼が持ってたゴルフクラブセットも手に入れてる。バッグには「The Candyman」って書いてあって、一本一本のクラブには彼の顔が小さく掘り込んである。サミーは本当に幸運を呼び込んでくれるんだ。こないだのツアーじゃどのステージでも、ライトがつく直前に彼の「What Kind of Fool Am I」をやった。デイヴィッド・ペイチのお父さんのマーティが、あれのストリングスをアレンジしたんだよ。みんなサミーのメダルにタッチして、ステージで幸運を祈るんだ。サミーのまわりでハドルを組むんだ。
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エディ:お前のそのアホみたいなジョーク、いったいどっから出てくるんだ。そのジョークのセンス、誰にも真似できないよ。
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ルーク:俺の演奏を聴いて、そう言ってんだろ。
この部分、ものすごく判りにくかった。前回の「評論家にインストゥルメンタル曲を評論させてみたい」って言葉から、「どうやってタイトルを付けるのか」って質問になったのが、いきなり、ルカサーがやってた基本インストゥルメンタルなバンド、ロス・ロボトミーズの話に飛んでる。これは、ロス・ロボトミーズの曲がどれも変てこなタイトルなので、そのことを言ってるらしい。で、ロス・ロボトミーズの2枚目のアルバムが「The Candyman」なので、その連想から、「The Candyman」って歌も歌っててキャンディーマンって愛称だったサミー・デイヴィス・ジュニアの話にさらに飛んだらしい。けど、サミー・デイヴィス・ジュニアの遺品がどうのこうのって逸話が、なんで極めつけのジョークなんだか、それが全く判らない。英語力がないから、そして色んな背景を知らないからだろうけれども。まぁ、最後の一言がルカサーならではのジョークなのは間違いない。
ちなみに、フューノットの演奏はこんな録音がある。2:35あたりからがエディだ。
→ YouTube: Eddie Van Halen - Sunshine Of Your Love - Live 1992
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