エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (7/14)
スティーヴ・ルカサーの公式サイトにある記事で、元は「Guitar - for the Practicing Musician」誌の1993年9月に掲載とのこと。エディ・ヴァン・ヘイレン (エディ) とスティーヴ・ルカサー (ルーク) は大の仲良しだそうで、同じ高校の先輩・後輩の間柄らしい。いちおうエディがルークにインタビューするって体裁にはなっているが、中身はほぼダベリに近い (笑)。たまにはこういう記事もいいかも。
→ Edward Van Halen - EVH interviews Luke
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エディ:真面目に答えろよ。ジェフとお前は、兄貴のアレックスと俺くらい、仲良かったのか。
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ルーク:そうだ。ジェフは俺を導いてくれた。心から尊敬してる。ポーカロの兄弟たちは俺が音楽ビジネスでやっていくきっかけを作ってくれたんだ。1972年に最初に会った時、ジェフはもうスティーリー・ダンのメンバーだった。そういう環境で育つことができたのは幸運だったよ。スティーリー・ダンの「Katy Lied」 とか、リリース前から勉強できたし。高校じゃマイク・ランドー、ジョン・ピアース、スティーヴ・ポーカロ、カルロス・ヴェガとバンドやってて、みんなずっとうまくやってきてる。そんな中で、ジェフは特別な存在だった。それが突然、こんなに早く亡くなっちまうなんて。
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エディ:途方に暮れただろ。俺はジェフをよく知らないけど、俺でもそうだったからな。
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ルーク:何に例えればいい? この気持ちを言葉にしようとすることすら難しい。無理だ。彼なしじゃ、もう俺は別人だ。だけど、彼はいつも俺の中にいる。家には彼の写真が飾ってある。「Kingdom of Desire」をこないだ聞いたばかりだけど、時には、彼の思い出がよみがえってきて、聞くのが辛いこともある。
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エディ:俺自身、もしも兄貴が死んだりしたら、ヴァン・ヘイレンを続けてくなんて考えられないよ。トトはどうなるんだ? サイモン・フィリップスで続けてくのか? ジェフもそう望んでんじゃないかと思うけど。
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ルーク:何をしたとしても、それでジェフが戻ってくるわけじゃない。
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エディ:そうだな。
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ルーク:だが、音楽を続けてかないといけないし、続けてきた。解散することも考えたよ。この5年間、アメリカじゃアルバムを出してないし。「Kingdom of Desire」は彼が参加した最後のアルバムだ。彼は同じ高校に通ってた俺たち4人の心の支えだった。歴代シンガー3人だけは、色んな理由で、長続きしなかったけど。それが、トトの個性ってことじゃ、最大の問題だった。元々はハードロックバンドとして始めたんだけど、結局はレコード会社がシングルカットにあんまり口出しするようになってきた。今は新しいレコード会社で、新しい出発だ。サイモン・フィリップスも加わってくれたし。
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