アンディ・ジョンズ、ザ・ローリング・ストーンズ「Exile on Main Street」を語る (2/3)
プロデューサー/エンジニアのアンディ・ジョンズが、ザ・ローリング・ストーンズの最高傑作と言う人もいる「Exile on Main Street」について語っている。前回に続いて、今度は「Guitar Player」のたぶん2010年の記事より。
→ GuitarPlayer - Exclusive Interview Legendary Engineer Andy Johns Talks Exile on Main Street
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ギターはキースはTelecaster、ミック・テイラーはES-335とLes Paul、あとEpiphoneも使ってた。それが、ビアンカ・ジャガーが出産して1週間オフにしてた間に、1本残らず盗まれちまったんだ。なので、新しく手に入れなくちゃならなくなって、「Rocks Off」とかじゃ、2本のリズム・ギターは1955年と56年物のTelecasterになった。すごく良い音だ。アンプは、当時彼らがエンドースしてたAmpegの高出力のだ。だけど、アルバムの何曲かは、古いセッションからの持ち越しだったんで、例えば「Stop Breaking Down」とかじゃFender Twinsを使ってたよ。
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「Tumbling Dice」の収録には2週間くらいかかったな。生テープを40か50本くらい持ち込んだんだ。アレンジがどんどん変わっていって、グルーブを保つのが大変だった。キースが椅子に座って、同じリフレインを何度も何度も、何時間も弾いてたのを憶えてる。彼は妥協しない。「よし、これで決まりだ」って彼が言うまで終わらない。音楽の面では、彼が仕切ってるんだ。誰もがくたくたになる。チャーリーなんかそれで精神的にちょっと参っちゃって、なので最後のところはジミー・ミラーが代わりに叩いた。「Rocks Off」も少し時間がかかったな。12時間仕事し続けて、だけど何も出来てない、ってよりも、とにかく全員を集めて一緒に仕事させるのが、ものすごく大変だったんだ。逆に、一番楽だったのは「All Down the Line」かな。「Happy」も楽だった。初日に出来ちまったよ。
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