アンディ・ジョンズ、レッド・ツェッペリン「無題 (IV)」を語る (3/3)
プロデューサー/エンジニアのアンディ・ジョンズが、レッド・ツェッペリンとの仕事について語っている。今回はUniversal Audio社のサイトより、2002年のインタビューとのこと。
- 「Black Dog」のギターサウンドの秘密を教えようか。バッファロー・スプリングフィールド (ニール・ヤングやスティーヴン・スティルスがいた1960年代のロサンゼルスのバンド) で聴いた音を出したくて、長い間ずっと試してたんだけど、ビル・ハウス (誰だか不明。バッファロー・スプリングフィールドのエンジニアか?) に会ったら、「あれは縦に2つ繋いたんだ」。何を2つ繋いだのかは言ってくれなかった。アンプを通さないダイレクトなサウンドなんで、だいたい見当はついた。Universal Audioの1176 (LN) 2台を直列に繋ぐんだ。1台はコンプレッションを切って、ただのアンプとして使う。もう1台は入力に最大限のパワーを突っ込んで、マイクアンプが歪むようにする。つまり、ギブソン・レスポールのサンバースト52から2台の1176を通ってミキサーのマイクアンプにダイレクトに入ってってるんだ。まるでアルバート・ホール (ロンドンの有名なホール) でマーシャルが鳴り響いてるみたいなサウンドになる。あれは1176じゃなきゃ無理だったね。
「最大限のパワーで」云々って書いたところは、原文では「hit really hard」、つまり「殴りつける」。
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