ジェフ・バーリン、自らのキャリアを語る (その2) (4/4)
「Innerviews」サイトの記事より、2002年、ソロアルバム「In Harmony's Way」を出した当時のインタビュー。色々と面白いことを語っていて、渡辺香津美やトニー・レヴィンなんかの話も出てくる。前に 2012/12/3 から 2012/12/24 まで取り上げた記事とは重ならないところを紹介する。
→ Innerviews: Jeff Berlin - Vision Quest
ビル・ブルフォードについて (続き)
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ビルはビジョンを持っている。唯一無二で、比類がない。ビジョンを持っていれば、自分の地平線 (可能性の限界) を変えることができる。だから、彼はドラマーとして傑出してるんだ。彼をパクることはできるし、それは彼も知っている。だが、ビジョンを持っているからこそ、特別な存在なんだ。ビジョンを持っている人はトレンドを作り出せる。一方、技術を持っている人は、テレビCMや映画の音楽をやる。それも格好いいよ。だが、物事を動かすのは、唯一無二の人たちだ。
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彼は30人の前で演奏するために、わざわざロンドンからボストンまで飛んで来てくれた。彼は世界的な成功を目の前にしてイエスを辞めた。ただ音楽をやりたい、人生の中で何か違うことをやっていきたい、そういう人なんだ。
今後もビルと仕事をすることがありそうですか (ブルフォードの引退よりも前のインタビューなので)。
- いつかはね。だが、最近のビルはトニー・レヴィンが必要なようだ。私が10,000音を弾く間に、トニーは2音しか弾かない。今のビルの音楽には、それが合ってるようなんだ。いつかは、彼が私を必要としてくれるか、私が彼を必要とする時が来るだろうな。
でも、あなたはもう10,000音の速弾きベーシストではないんですよね。
- そのとおり。トニーが2音弾く間に、今の私は7音だ (笑)。
心境の変化ですか。
- 今でもフレットボードを切り裂くほどの速さで弾くことはできる。だが、そんなのは必要ないって判ってきたんだ。自分なりのビジョンが持てるようになってきたからね。たった40年しかかからなかったよ。
ついこないだ出た最新ソロアルバム「Low Standards」(「High Standards」の次は「Low Standards」ですか) を聴いても、やっぱり恐ろしい (笑)。
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