トニー・アイオミ、エドワード・ヴァン・ヘイレンと語る (7/12)
「Guitar World」誌サイトの2013年9月の記事より。元は同誌の2010年、発刊30周年記念の特別企画だそうな。面白い取り合わせだが、予定調和みたいなところも。
(ファンの反応について)
- エディ:2004年に「The Best of Both Worlds」を出した時、新曲の「It's About Time」、「Up for Breakfast」、「Learning to See」を入れといた。なのに、誰も気にかけない。レビューでも無視された。ライブでやったら、観客はただ立ち尽くしてる。新しいアルバムを出しても、文句を言うか無視するか、どっちかだし、インターネットからただでダウンロードするばっかりだし、だいたい、それを出そうってレーベルもないのに、なんで、こんな手間暇かけて、スタジオで何時間もかけて、大金をつぎ込むんだ? もう新しいのは作らないかも知れないよ。全て自分で引っかぶって、何をしようとこき下ろされる、そんな状況じゃ、何かを作り上げた達成感とか満足感なんか無い。
(達成感について)
- トニー:サバスの初期の頃、「Master of Reality」にインストゥルメンタルの曲を幾つか入れた。「Sabotage」じゃ、「Supertzar」にコーラスに入れたくて、スタジオに聖歌隊を入れたら、バンドのメンバーも俺が何やってんのか不思議がってた。レコード会社の奴らが視察に来たんだが、聖歌隊とハープを見て、スタジオを間違えたって思ったそうだ。ヘヴィなギターと聖歌やハープを一枚のアルバムの中で組み合わせようなんて、あの頃は普通じゃなかった。結局はうまく行ったけどな。色々と新しいことを試してみてたんだ。君が作ったんなら、それは君なんだよ。そう思う。
ファンはいつも新しいアルバムを求めるのに、ライブになると古い曲しか聞きたがらないってのは、変な話ですよね。
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トニー:それでも (古い曲をやっても)、批判や不満は来るんだ。ライブをやると必ず、全然足りないって言ってくる。夜間規制とか組合の決まりとかがあって、時間が限られてるって、ちっとも判ってないんだよな。
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エディ:それとか、音量計を持ってて、音のデカさを計る奴が必ずいる。
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トニー:そうして、もっとデカい音にしろよ、って言ってくる。どうすればいい。そういうのに立ち向かってみてもいいが、食い止めることはできない。もっと現状を判って欲しいんだけどな。
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エディ:彼らは結果しか見ない。ステージの上をただ歩いてても、その裏には、長年の練習、バンドの中の人間関係、曲作り、レコーディング、プロデューサー、クルー、ステージの演出、色んなもんがあるのに、何も考えようとしない。ただショーを見てるだけなんだ。
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トニー:で、あの曲をやらなかったじゃないか、とか言われちまう。
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