グレッグ・ハウ、自らのキャリアを語る (2/2)
「All Out Guitar」サイトの2006年8月の記事より。毎度同じような紹介タイトルで申し訳ないが、ある意味、これ一本でグレッグ・ハウ丸わかり、みたいな内容。ただ、めちゃくちゃ長い。一部分だけ紹介する。
→ All Out Guitar | Greg Howe Interview - Fusion Maestro
マイケル・ジャクソンのツアーバンドには、どうやって加わったんですか (1996年の「HIStory Tour」のこと)。
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ジェニファー・バトゥンのおかげだ。俺のファンで、俺も彼女のファンだけど、楽器展示会とかで何度か会ってた。そして、しょっちゅう、あなたが適任よ、ツアーバンドを抜ける時には代わりにあなたを推薦するわ、って言ってくれてたんだ。実際、俺が加わる1年前のことだけど、彼女が俺に、抜けるから次はあなたよ、って電話してきた。すごく興奮したけど、結局、なぜだか彼女はツアーバンドに戻った。
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1年後、彼女はまた電話してきて、母親が病気なのでしばらく抜ける、って話だった。そこから先は、めちゃくちゃクレージーだった。電話は夏の初めだったんだけど、その後2〜3ヶ月は何の音沙汰もなくて、またポシャったかと思ってた。そうしたら、全く突然 (マイケルの) 音楽ディレクターから電話がかかってきて、水曜の公演から必要なんで、今夜の内に飛行機に乗れるか、って言うんだ。月曜の夕方だよ。俺はペンシルバニアの家にいて、公演は (オランダの) アムステルダムだ。どう考えても不可能だろ。仮に飛行機に乗れたとしても、どうやって全曲を憶えるんだ。だけど、金曜まで待って頂けますか?、なんて言ったら、それっきりだ。 彼らも必死なわけだし、こんなチャンスを逃すわけにはいかない。
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気がついたら、俺はウォークマンを持って、ヨーロッパ行きのコンコルド (超音速の旅客機) に乗ってた。そして、徹夜でひたすら全曲を聴き続けた。ようやく何とかやれそうだって気分になってきたら、彼らは、「それはよかった。じゃ、次は振付けを全て憶えてもらわないと」。
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