デイヴィッド・ギルモア、ピンク・フロイドなどを語る (2)
あんまり取り上げてこなかったフロイド界隈だけど、ファンサイトの Pink Floyd & Co. にあったギルモアの長いインタビューを拾ってきてみた。1988年って古い記事なので、とっくにどっかで既出ではって思ったけど、少なくともネット上では紹介されてなさそう。加入の経緯から解散の顛末やライブエイドの件とかまで、色々と語っている。
→ Pink Floyd & Co. | David Gilmour - Australian Radio Interview, 1988
ピンク・フロイドに加入したての頃は、プレッシャーだったでしょうね。シドは作曲、歌、ギター、色々こなして、スターでしたから。大変じゃなかったですか。
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そうでもない。バンドはその頃、かなり腐ってたんだ。
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シドがあんな状態だったんでね。彼らがデビューしてロンドンで人気が出て最初のアルバムを出した頃、どんなだったか私は全く知らないんだよ。フランスやスペインにいたんで。それ以前、彼らがボ・ディドリーのカバーやちょっとオリジナル曲をやるローカルなバンドだった時に見たことがあって、その後もまた見たけど、全然ダメだったんで、加わった時は大して何も感じなかった。
シドがいた頃の「Arnold Layne」や「See Emily Play」は典型的なトップ40タイプの曲だったのに、彼が抜けた後、バンドは少し変わりましたよね。インストゥルメンタルのパートが長くなって、曲調も少し変わったんですが、あなたの影響でしょうか。
- 少なくともファースト・アルバムは違うけど。慣れるのには暇がかかった。バンドはステージじゃ、シドがいた頃と同じようにやってた。つまり、ぐにゃぐにゃな長い演奏をしてたんだけど、レコーディングじゃプロデューサーや会社の意向で、ビートルズその2みたいにさせられてた。シドは短くて洒落たポップソングを作るのが上手だったしね。
ピンク・フロイドがボ・ディドリーのカバーってのは、今となってはなかなか想像しがたいけど、シド・バレットがファンだったそうで、こんな曲も作ってたりする。ちなみに、タイトルは「Double O Seven (007)」のもじり。
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