ジェフ・ベック、「Guitar Shop」を語る (2/6)
「Guitar Shop」発表直後の1989年のインタビューが、2010年6月にウェブに掲載されたもの。共同制作したトニー・ハイマスとテリー・ボジオも同席して、合いの手を入れている。
→ Jeff Beck Interview: Blow by Blow
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全体は、抽象的で「何でもあり」なアルバムだ。俺たち3人で、プロデューサーもエンジニアもなしで、全てやったが、スウェーデンのレイフ・マセスに手伝ってもらった。ジミー・ペイジが持ってるテムズ川沿いのソル・スタジオで、作曲やアレンジから制作まで一気にやった。
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ベースがいないんで、音がかぶることがなくて、自由度が増えた。テリーのドラムスは熱い。サイモン (フィリップス) より、やばい匂いがする (笑)。サイモンのほうがジャズ寄りで、タイミングが正確だ。テリーはロックンロールなノリで、タイミングもほんのちょっとよろめくことがある。
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何もかもがてんでんバラバラなのが面白い。スタイルが決まってて、それを2時間こねくり回すだけってのとは違う。トリオでも、ベック・ボガート・アンド・アピスはあまり先がなかった。もうスタイルが固まっちゃってて、あのまま続けても何か面白くなるとは思えなかったんだ。家のどっかにBBAの2枚めのテープがあるけど (完成したがリリースされなかった幻のアルバム)、もうカビが生えてるよ。
ボジオの補足
- ジェフのリズムのセンスは、まさに俺にぴったりだ。そういう人とはなかなかめぐり逢えないが、ジェフは最高だよ。
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