テリー・ボジオ、ボジオ・レヴィン・スティーヴンスを語る (1/4)
「DRUM! Magazine」サイトの記事より。元は「drumstuff.com」に2000年頃に載ったインタビューとのこと。2012/5/11 から数回、パート2を紹介したが、今度はそのパート1の一部。
→ An Interview from the Vault, Part I
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2枚めの「Situation Dangerous」は、1週間くらいリハーサルして10日くらいスタジオ入りした。だから、4日間で作った1枚め「Black Light Syndrome」よりずっと形が明確だし、しかも凝縮されてる。1枚めは即興の「録って出し」、事前のアイデア何も無しのマジックが強みだったんで、この2枚めは、ちょうど対になってるって言ってもいい。
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1枚めじゃ、スティーヴは、それまでそういう作りかたをしたことがなかったんで、難しい仕事だったと思う。なので、今回は彼がやり易いようにしてみた。だいたいどの曲も、基本は彼のものなんで、自分がやりたいようにやるより、彼のアイデアに合わせるほうを優先したんだ。スティーヴが事前に考えてて持ち込んだアイデアもあるし、3人でやってる内から出てきたアイデアもある。
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スティーヴは、DW (ボジオがエンドースしているドラム・メーカー) のイベントで俺を見て、ソロを気に入ってくれたんだそうだ、そういうのが大切なんだろうと思う。その後、彼の家で会った時に、何曲か演奏してくれた。彼のソロ・アルバムとかが一緒に作れたら楽しいだろうな、と思ったんだ。
「Black Light Syndrome」のボジオ自身によるライナーノーツによると、一緒に仕事するとしたら誰がいいかなって当時の奥さんに聞いたら、スティーヴ・スティーヴンスを推してきて、ビックリした。だが、会ってみたらウマが合ったんで、ベースは誰がいいかなってなったら、最初に出てきた名前がトニー・レヴィンだった。で、超多忙だろうからダメ元でレヴィンに連絡してみたら、4日間だけなら何とかなる、ってんで、その4日間で0から作り上げたって話。そんな極端な短期間で作ったとは信じられないほど、よく出来たアルバムだ。
→ Amazon: ボジオ・レヴィン・スティーヴンス「Black Light Syndrome」
→ Amazon: ボジオ・レヴィン・スティーヴンス「Situation Dangerous」
トニー・レヴィンのブログを日本語に翻訳してくれている、本人も公認のサイトがある。レヴィンの色んなバンドでのツアーなんかも、ステージから写した膨大な枚数の写真ともども、記事になっていて、ものすごく面白い。そこにも、おまけとして、ボジオが「Situation Dangerous」について語った別のインタビューが紹介されている。
→ Tony Levin's Website - Japanese Version
→ Terry Bozzio、BLS第2作「Situation Dangerous」を語る
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