エディ・オフォード、イエスを語る (3/10)
「Notes from the Edge」ってサイトにあった記事より。1990年代前半のインタビューと2000年のインタビューを合わせたものとのこと。今回も「The Yes Album」の話の続き。
→ Notes from the Edge - Conversation with Eddy Offord
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レコーディングでは、最初のセクションを録音したら、それをとりあえずミックスして、バンドのヘッドフォンにフィードバックする。彼らはそれにテンポを合わせて、次のセクションを録音する。そうしたら、2つの録音を繋ぎ合わせる。全部のセクションを繋ぎ合わせたら、その上にキーボードとギターを重ねる。そういうやりたかだった。
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曲のエンディングの工夫、例えば「Yours Is No Disgrace」のシンセサイザー音の上昇、「Starship Trooper」の「Hey Jude」みたいなフェード、「All Good People」のオルガンのクロスフェード、ああいうのは、元をたどればザ・ビートルズなんだろうけど、ジョンがやりたがるんだ。あれも付けよう、これも付けようって、きりがないんで、時にはバンドが「もういいよ!」ってことになる。けど、効くんだ。
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「Yours Is No Disgrace」のギターは、アコースティック、ジャズ風、ロック風ときて、美しいよな。スティーヴ・ハウは競争馬を思わせるんだ。ちょっと大声で声をかけると、ビックリして飛び上がるみたいなところがある。彼は自分独りの穏やかな世界に住んでて、静けさを好む。異質なものに神経質なんだ。うまく言えないけど、だが、驚異的なギタリストだよ。
ちなみに、「競争馬 (racehorse)」ってのは、すごい実力を持ってるのに普段はおとなしくて繊細、って意味で言ってるようだ。
今日のおまけ:ビル・ブルフォードのお店。サイン入りCDとか。
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